ヒマラヤ - 7000m以上の山々 - *

* Set up 2008/4/1
* Updated 2024/3/4

ヒマラヤ - 7000m以上の山々 -

*附録2 Appendix 2

  ヒマラヤにはどのくらい山があるのか? / How many mountains exist in the Himalaya?



○ はじめに
 「ヒマラヤの8000m峰は14座*1」 というのは、山岳雑誌やヒマラヤについて書かれた本を調べれば比較的簡単にわかる。
 しかし、7000m以上、6000m以上・・・となると、山はずっと増えて容易に数えることはできなくなる。
 このWeb Siteは、ヒマラヤに存在する7000m以上の山をリストアップする方針でつくられているので、ここではその「副産物」として山の数について簡単な推測を行ってみたい。
 ヒマラヤ全域を対象にして山の数を定量的に推測しようとした先例としては、編者が調べた範囲では20世紀初頭に S. バラードが行ったもの (Burrard 07) がほとんど唯一といってよく、しかも編者のデータとの比較結果からみても興味深いものがある*2。バラードは標高の単位としてフィートを使って考察を行っているので、はじめに編者のWeb Siteの標高データをフィートに換算*3して彼のデータと比較を行った。次いで編者の標高データを500メートル単位にまとめて山の数の定量的な推測を試みている。


○ 本論
1.フィート単位でのカウント
1.1 バラード (1907) によるカウント方法

 バラードは、ヒマラヤの高峰を 1,000フィート毎の標高のグループに分けて、各グループの山の数をカウントしている (彼の推測は16,000フィートにまで及んでいるが、あまりに莫大な数になるので編者の考察は下記にあげる 20,000 フィートまでとした)。  
  • 第1グループ: 29,000 ft 以上 ************ (8839 m 以上)
  • 第2グループ: 28,000 ft 以上 29,000 ft 未満 (8534 m 以上 8839 m 未満)
  • 第3グループ: 27,000 ft 以上 28,000 ft 未満 (8230 m 以上 8534 m 未満)
  • 第4グループ: 26,000 ft 以上 27,000 ft 未満 (7925 m 以上 8230 m 未満)
  • 第5グループ: 25,000 ft 以上 26,000 ft 未満 (7620 m 以上 7925 m 未満)
  • 第6グループ: 24,000 ft 以上 25,000 ft 未満 (7315 m 以上 7620 m 未満)
  • 第7グループ: 23,000 ft 以上 24,000 ft 未満 (7010 m 以上 7315 m 未満)
  • 第8グループ: 22,000 ft 以上 23,000 ft 未満 (6706 m 以上 7010 m 未満)
  • 第9グループ: 21,000 ft 以上 22,000 ft 未満 (6401 m 以上 6706 m 未満)
  • 第10グループ: 20,000 ft 以上 21,000 ft 未満 (6096 m 以上 6401 m 未満)
 彼は実際の数を把握できない標高のグループについて、次に挙げる2つの仮定から山の数をそれぞれ推測している。
  • 仮定 (a): 第1グループに属する山 ( 1座 ) と第4グループに属する山 ( 11座 ) はすべて発見されていて未発見のものはない。
  • 仮定 (b): 第4グループに属する山 ( 11座 ) と第5グループに属する山 ( 32座 ) はすべて発見されていて未発見のものはない。
 バラードと編者によるカウント数を表1に示す(表1内のイタリックの数字は推測数。なお、25,000 ft 以上の山についてバラードと編者の各データの対応表を参考として表3にまとめておく)。編者は、(1)独立峰のみカウントした場合と(2)衛星峰も含めたすべてのピークをカウントした場合の2条件での結果を載せている(このWeb Siteで採用した独立峰とも衛星峰ともとれるピーク(Quasi-Individual Peak)については、ここでは (2)衛星峰も含めたすべてのピークのグループに含めてカウントしている)。表1には代表的なヒマラヤの高峰表(バラード33、ボリンダー&ディーレンフルト88b (MW68/69)、深田64、Neate89、Kielkowski98b) のデータから編者がカウントした数も併記している。Kielkowski (1998) は、隣接する主要ピークとの離れ方から各ピークを Category I 〜V に分類している。彼の分類では Category 番号が大きくなるほど隣接したピークとなり、Category V では岩塔のような小ピークも対象にしているため編者の考察では Category IV までを対象にしてカウントを行った。

1.2 考察
1.2.1 第1グループ(29,000 ft (8839m)以上), 第2グループ°28,000 ft (8534m)以上 29,000 ft (8839m)未満)
 第1グループ及び第2グループについては、表1のとおりバラードと編者の実測数 (独立峰のみカウント) に違いはない。深田64、Neate89等による実測数でも 3座 (エヴェレストK2カンチェンジュンガ) であり、この3座の高峰は (順番はともかく・・・) 20世紀初頭から不動であるといえるK2の標高については、2008年現在でも約100年前にバラードが使用した 28,250 ft = 8611m が用いられている(表3参照)。当然変更されてもよいはずであるが、K2の現在の標高はカラコルムの測量全体に大きく関わるものであるため、容易に変更はできないという(宮森88))。バラード (1907) は第1グループの実測数 ( 1座 ) を仮定 (a)の下位グループの数の推定の根拠にしているが、1座しかないものを下位グループの推定の根拠とするのは問題があるとして、数の多いグループを推定の根拠とした仮定 (b)も行っている。

1.2.2 第3グループ(27,000 ft (8230m)以上 28,000 ft (8534m)未満)
 このグループについては、バラード (1907) の実測数は 2座 (カンチェンジュンガ南峰 [バラードの表記ではKinchinjunga II ] , マカルー)であり、編者が独立峰のみを数えた場合も、数の上では同数の 2座 (ローツェ, マカルー) となった。ちなみに、バラード (1933) ではバラード (1907) の 2座の他にローツェ [バラード (1933) の表記では E1 ] を加えて 3座としている。Kielkowski (1998) の Category I 分類の数は 2座 (ローツェ, マカルー)である。

1.2.3 第4グループ(26,000 ft (7925m)以上 27,000 ft (8230m)未満)
 バラード (1907) は、このグループに属する山 (11座) はすべて発見され未発見のものはないとして、下位グループの推定 (仮定 (a) 及び (b))の根拠としている。バラード (1933) では 1座増 (ブロード・ピークが加わる) の 12座となり、編者の実測数では 13座 (独立峰のみの場合) となった(両者を比較したものについては表3を参照)。Kielkowski (1998) のCategory I 分類の数は 12座である。

1.2.4 第5グループ(25,000 ft (7620m)以上 26,000 ft (7925m)未満)
 バラード (1907) は、このグループの数を仮定 (b) の下位グループの数の推定の根拠にしているが、彼自身このグループの数 (32座) が過大ではないかとコメントしている。バラード (1933) では 1座減の 31座となっているが、バラード (1907) にはなかったナムチャ・バルワマカルー IIディステギール・サール [バラード (1933) の表記ではDastoGhil ] 等が新たに加わり、ナンダ・デヴィ東峰 [バラード (1907) の表記では LIX ] 等がはずされたりして両者の間で山の陣容はかなり変更されている。編者の実測数 (独立峰のみ) では 26座となり、偶然かもしれないがこのグループに対するバラード (1907) のコメントの妥当性を裏付ける結果となった(バラード (1907) と編者のリストを比較したものについては表3を参照)。Kielkowski (1998) のCategory I 分類ではさらに少ない 22座 (Category II 分類の数も入れると 27座 ) としている。

1.2.5 第6グループ (24,000 ft (7315m)以上 25,000 ft (7620m)未満), 第7グループ (23,000 ft (7010m)以上 24,000 ft (7315m)未満)
 バラード (1907) は、これらのグループについて当時知られていた数としてそれぞれ 27, 62 座を記しているが、実数については上記の仮定 (a)、仮定 (b) から両グループの数をそれぞれ推測*4している (表1参照)。彼が推測した両グループの数について、現在のデータを使った編者の実測数と比較すると、仮定 (b) による彼の推測数 ( 47, 93 ) は編者の独立峰のみの実測数 ( 53, 100 ) に近く、仮定 (a) による彼の推測数 ( 84, 218 ) は、編者の衛星峰も含んだ実測数 ( 111, 243 ) に近い傾向がみられた (表1参照)。Kielkowski (1998) のデータとの比較では、バラード (1907) の仮定 (b) による推測数 ( 47, 93 ) はKielkowski のCategory I + II の総数 ( 49, 113 ) に近く、仮定 (a) による推測数 ( 84, 218 ) はKielkowski の Category I 〜 IV の総数 ( 93, 220 ) に近い傾向がみられた (表1参照)。
 
1.2.6 第8グループ (22,000 ft (6706m)以上 23,000 ft (7010m)未満) , 第9グループ (21,000 ft (6401m)以上 22,000 ft (6706m)未満) , 第10グループ (20,000 ft (6096m)以上 21,000 ft (6401m)未満)
 これらのグループについては数が膨大になり、バラードも編者も実測数をカウントできないため、両者の推測数同士で比較を行った。編者の推測数 (表1ではイタリックで表記) は、上記第 4 〜 第 7 グループの実測数から指数関数的増加を仮定した近似曲線を外挿することで算出した(第 1 〜 第 3 グループについては実測数が 10座未満と少なく、しかも指数近似曲線から大きくはずれるため近似曲線作成の範囲からはずすことにした)。比較結果は第 6, 第 7グループと同じく、バラードの仮定 (b) の推測数 ( 179, 335, 607 ) は編者の独立峰のみの推測数 ( 203, 402, 796 ) に近く、バラードの仮定 (a) の推測数 ( 544, 1302, 2996 ) は編者の衛星峰も含んだ推測数 ( 610, 1422, 3316 ) に近い傾向がみられた(表1参照)。
 
2.メートル単位でのカウント
2.1 編者によるカウント方法
 前項まではバラードのデータと比較するために、標高をフィートに換算した形でカウントを行ってきたが、現在では標高の単位としてメートルが使われている。そこで、この編者のデータを 500メートル毎の標高にグループ分けしてそれぞれカウントを行った。各グループのカウントは前項と同じく2つの条件((1) 独立峰のみカウント(2) 衛星峰も含めたすべてのピークをカウント)について行い、その結果を表2に示す。Kielkowski (1998) の Category I 〜 IV のデータについても同様に編者がカウントした結果を表2に併記した。表2でイタリック表示した7000m未満の山の数については、7000m以上の各グループの実測数から指数関数的増加を仮定した近似曲線を外挿することで算出した推測値である。

2.2 考察
 編者のカウント数をKielkowski (1998) のデータと比較すると、編者が独立峰のみをカウントした数はKielkowski の Category I + II の分類のカウント数に近くなり、編者が衛星峰込みでカウントした数はKielkowski の Category I + II + III + IV の分類のカウント数に近くなる傾向がみられた (表2参照)。7000m以上の山の総数については、ディーレンフルトの 「7000m以上の山については内輪に見積って約200、本当の総計は300から400に近い」 (ディーレンフルト56, p20) という推測が適切であったことが、編者の結果(独立峰のみカウントでは202 座、衛星峰込みのカウントなら448座)やKielkowskiの結果からいえるだろう (表2参照)。
 今回編者が集めた7000m以上のデータをもとに、ヒマラヤに存在する6500m以上の山の総数を推測すると、独立峰に限定するなら約 700座 (Kielkowski のCategory I + II の分類からの推測でも約 700 座)、衛星峰を含めると約 1800 座 (Kielkowski のCategory I 〜 IV の分類からの推測数では約 1700 座)となる。6000m以上の山の総数についても同様に推測すると、独立峰に限定するなら約 2300 座 (Kielkowski のCategory I + II の分類からの推測では約 2500 座)、衛星峰を含めると 約 8000 座 (Kielkowski のCategory I 〜 IV の分類からの推測では 約 7000 座) となる (表2参照)。


○ おわりに
 ヒマラヤに存在する7000m以上の山については、20世紀初頭にバラードが論じた当時から約100年が経過している。この間にいくつかの山が発見され、反面、少なからぬ山が6000m以下に格下げされたにもかかわらず、23,000 ft (7010m) 以上の山に限ってみれば、バラードが20世紀初めに推測した数と編者が現在のデータから数えた実測数の間には大きな違いはみられなかった。彼が行った 2種類の推測結果が (偶然かもしれないが・・・) 編者の行った 2種類のカウント方法にそれぞれ対応する結果にもなった。
 編者やKielkowskiがカウントした7000m以上の山のデータをもとに6000m級の山の数を推測すると、何千〜数千座のオーダーとなり、実際の数を数えようとする場合
(意味があるかどうかは別にして・・・) にはかなりの困難が予想される。

 *2008.5 編者追記
 今回の改訂では、誤記の訂正及び Jongsang Peak South I (7322m), South II (7240m)の追加(どちらも衛星峰の分類)に伴う再計算結果を本文及び表1表2に反映させた。なお、今回の2座の追加で下位グループの推測値がどのくらい変動したかわかるように表1表2には再計算前の値も見える形で残しておく。

○ 註
*1: ヒマラヤの8000m峰が 14 座というのは、ディーレンフルト 「第三の極地」 (ディーレンフルト56)、深田久弥 「ヒマラヤ登攀史 -第二版-」 (深田69)等でいわれているが、メイスンはカンチェンジュンガ南峰を加えて 15 座 (メイスン75)、本多勝一氏も 15 座 (おそらくカンチェンジュンガ西峰を入れて) としている(本多83, p36)。
(ディーレンフルトについては、8000m峰を 13座(ローツェエヴェレストの衛星峰とみなす)としていた時期もある(Dyhrenfurth31, p168-174) [2009. 2 編者追記])

*2: ディーレンフルトは 「7000m以上の山については内輪に見積って約 200、本当の総計は 300 から 400 に近い」と言及 (ディーレンフルト56, p20) し、何人かのヒマラヤ研究家が高峰表を作成してはいるが、8000m未満の山の数について定量的な考察を行っているのは編者の調べた範囲ではバラード以外には見あたらなかった
(ヒマラヤの7000m峰をすべてリストアップしようとした J. Neate でさえ、巻頭に7000m峰のリストを作成しているだけで山の数については言及していない (Neate89, p1-13))。地域を限定して山の数を数えたものとしては、ネパール・ヒマラヤ (ネパール国内に限定) の6000m以上の山の数を 500m単位で集計した表(グルン98)や旧ソビエト領内の天山山脈及びパミールの6000m以上の山の数に関するコメント (GIPPENREITER & SHATAEV96) がある。なお、バラードの初版 (1907) にはあった山の数の定量的推測に関する論考は、改訂版 (Burrard 33) では省略されている。

*3: このWeb Siteでは 1 ft = 0.3048 m の関係式を使ってメートルとフィート間の換算を行っている (小数点以下は四捨五入)。

*4: バラードは、推測数算出に用いた近似式の詳細について言及していないため、彼がどのような数式で計算したのかは不明である。


○ 参考文献
・Burrard 07・・・ 'Part I : The High Peaks of Asia', p1-35 をこの考察で比較検討した
・Burrard 33・・・ Burrard07の改訂版
・小暮36・・・
バラードの資料をもとにして 23,000 ft 以上の山のリストを作成。改訂版が小暮75にあり
・深田64・・・
巻末高峰表には当時知られていた 7000m以上の山が掲載されている
・ボリンダー & ディーレンフルト88b・・・
MW68/69 に掲載された 7300m以上の高峰リスト
・ディーレンフルト & 吉沢72・・・
ボリンダー、ディーレンフルト88bの改訂版
・ディーレンフルト & 吉沢73・・・
7000m以上の未踏峰リスト
・Neate89・・・
巻頭に 7000m以上の高峰の詳細なリストがある
・Kielkowski98b・・・
7000m以上の高峰リスト。隣接する主要ピークとの離れ方から各ピークを Category I 〜V に分類している

表1 ヒマラヤの山の数 (フィート単位)
文献名 編者
(2008)
Burrard
(1907)
Burrard
(1933)
深田*
(1964)
ボリンダー&
ディーレンフルト*
(MW68/69)
Neate*
(1996)
Kielkowski*
(1998)
山の数え方 独立峰
のみ
衛星峰
込み
実測数 仮定(a)
による
推測
仮定(b)
による
推測
実測数 独立峰
のみ
独立峰
のみ
衛星峰
込み
独立峰
のみ
衛星峰
込み
Category
I のみ
Category
I + II
Category
I + II + III
Category
I + II + III + IV
第1グループ
(29,000 ft (8839m)以上)
1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1
第2グループ
(28,000 ft (8534m)以上 29,000 ft (8839m)未満)
2 2 2 1 2 2 2 2 2 2 3 2 2 2 2
第3グループ
(27,000 ft (8230m)以上 28,000 ft
(8534m)未満)
2 7 2 4 5 3 6 2 6 2 7 2 2 4 7
第4グループ
(26,000 ft (7925m)以上 27,000 ft (8230m)未満)
13 18 11 11 11 12 13 13 15 13 19 12 13 15 21
第5グループ
(25,000 ft (7620m)以上 26,000 ft (7925m)未満)
26 57 32 32 32 31 33 31 41 39 57 22 27 38 55
第6グループ
(24,000 ft
(7315m)以上 25,000 ft (7620m)未満)
53 111
110
27 84 47 37 62 60 74 94 114 40 49 77 93
第7グループ
(23,000 ft
(7010m)以上 24,000 ft (7315m)未満)
100 243
242
62 218 93 - 74 - - 216 278 85 113 160 220
第8グループ
(22,000 ft (6706m)以上 23,000 ft (7010m)未満)
203 610
602
146 544 179 - - - - - - - - - -
第9グループ
(21,000 ft (6401m)以上 22,000 ft (6706m)未満)
402 1422
1402
250 1302 335 - - - - - - - - - -
第10グループ
(20,000 ft (6096m)以上 21,000 ft (6401m)未満)
796 3316
3265
354 2996 607 - - - - - - - - - -
$$表内のイタリック数字は推測値
$$* : 文献中のメートル表示を編者がフィートに換算しカウントを実施(Kielkowsiki (1998) は、Category I 〜V に分類しているが、編者はCategory IVまでをカウントの対象とした)
$$ : データ追加による改訂(2008.5)以前の値


表2 ヒマラヤの山の数 (メートル単位)
文献名 編者
(2008)
Kielkowski*
(1998)
山の数え方 独立峰
のみ**
衛星峰
込み**
Category
I のみ
Category
I + II
Category
I + II + III
Category
I + II + III + IV
8500m以上 4(4) 5(5) 4(4) 4(4) 5(5) 5(5)
8000m以上 − 8500m未満 10(14) 19(24) 10(14) 10(14) 13(18) 19(24)
7500m以上 − 8000m未満 42(56) 85(109) 36(50) 45(59) 63(81) 85(109)
7000m以上 − 7500m未満 146(202) 339(448)
337(446)
114(164) 153(212) 225(306) 303(412)
6500m以上 − 7000m未満 473(675) 1398(1846)
1390(1836)
342(506) 513(725) 799(1105) 1249(1661)
6000m以上 − 6500m未満 1607(2282) 5752(7598)
5709(7545)
1062(1568) 1780(2505) 2931(4036) 4972(6633)
 表内のイタリック数字は編者が算出した推測値
  * : Kielkowski98b から編者がカウントを実施 (Kielkowsiki の一覧表ではCategory I 〜V まで分類しているが、編者はCategory IV までをカウントの対象とした)
 
** :
( )内は累計
$$ : データ追加による改訂(2008.5)以前の値
  +
xx  
+
++ ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
表3 バラード (1907) と編者の山名リストの比較 (25,000 ft (= 7620m) 以上の山について)
Burrard (1907)*1 編者 (2008)*2 地 域 (Area)*6
Classification of Height Name or symbol Height Name Height
feet m m
第1グループ
(29,000 ft (8839m)以上)
Mount Everest 29002 8840 Everest 8848 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
第2グループ
(28,000 ft (8534m)以上
29,000 ft (8839m)未満)
K2 28250 8611 K2 8611 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
Kinchinjunga I 28146 8579 Kangchenjunga 8586 カンチェンジュンガ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
第3グループ
(27,000 ft (8230m)以上
28,000 ft
(8534m)未満)
Kinchinjunga II 27803 8474 Kangchenjunga South 8476 *3 カンチェンジュンガ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Makalu 27790 8470 Makalu 8485 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Lhotse 8516 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
第4グループ
(26,000 ft (7925m)以上
27,000 ft (8230m)未満)
T45 26867 8189 Cho Oyu 8188 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Dhaulagiri 26795 8167 Dhaulagiri I 8167 ダウラギリ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
XXX 26658 8125 Manaslu 8163 マナスル山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Nanga Parbat I 26620 8114 Nanga Parbat 8126 ナンガ・パルバット山群/パンジャブ・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
XXXIX 26492 8075 Annapurna I 8091 アンナプルナ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
K5 or Gasherbrum I 26470 8068 Gasherbrum I 8068 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
K4 or Gasherbrum II 26360 8035 Gasherbrum II 8035 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
Gosainthan 26291 8013 Shisha Pangma 8027 ランタン山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
K3a or Gasherbrum III 26090 7952 Gasherbrum III 7952 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
XXXIV 26041 7937 Annapurna II 7937 アンナプルナ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
K3 or Gasherbrum IV 26000 7925 Gasherbrum IV 7925 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
Broad Peak 8051 バルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
第5グループ
(25,000 ft (7620m)以上
26,000 ft (7925m)未満)
T57 25990 7922 Gyachung Kang 7952 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
B782 25909 7897 Ngojumba Kang I 7743 *3 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
XXVIII 25801 7864 Himal Chuli 7893 マナスル山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Kambachen 25782 7858 Kangbachen 7902 *3 カンチェンジュンガ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
XXIX 25705 7835 Ngadi Chuli 7871 マナスル山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Masherbrum East 25660 7821 Masherbrum Northeast 7821 マッシャーブルム山群/中部カラコルム/カラコルム
Nanda Devi 25645 7817 Nanda Devi West 7816 ナンダ・デヴィ山群/ガルワール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Masherbrum West 25610 7806 Masherbrum Southwest 7806 *3 マッシャーブルム山群/中部カラコルム/カラコルム
Nanga Parbat II 25572 7794 Nanga Parbat North I 7816 *3 ナンガ・パルバット山群/パンジャブ・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
LIX 25563 7792 Nanda Devi East 7434 *4 ナンダ・デヴィ山群/ガルワール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Rakaposhi 25550 7788 Rakaposhi 7788 ラカポシ=ハラモシュ山群/中部カラコルム/カラコルム
Kunjut No.1 25460 7760 Kanjut Sar 7760 ヒスパー山群/中部カラコルム/カラコルム
Kamet 25447 7756 Kamet 7756 カメット山群/ガルワール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
T42 25433 7752 Palung Ri ? (7022) *4, 5 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
XLIII 25429 7751 Dhaulagiri II 7751 ダウラギリ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Tirich Mir I 25426 7750 Tirich Mir I 7706 ティリチ・ミール山群/東部ヒンドゥ・クシュ/ヒンドゥ・クシュ
N53 25413 7746 Chomo Lonzo 7816 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
K10 25400 7742 Saltoro Kangri I 7742 サルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
Hunza-Kunji I 25370 7733 Batura I East 7795 バトゥーラ山群/西部カラコルム/カラコルム
Gurla Mandhata 25355 7728 Naimona'nyi 7694 グルラマンダータ=フムラ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Jano 25294 7710 Jannu 7711 カンチェンジュンガ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
K11 25280 7705 Saltoro Kangri II 7705 *3 サルトロ山群/中部カラコルム/カラコルム
XLIV 25271 7703 Dhaulagiri III 7715 *3 ダウラギリ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
B783 25202 7682 Ngojumba Kang II 7646 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Shyok Nubra Watershed No.5 25170 7672 Saser Kangri I 7672 サセール山群/東部カラコルム/カラコルム
Kungur I 25146 7665 Kongur Jiubie 7530 *4 コングール山群/中国領パミール/パミール
B504 25134 7661 Molamenchin 7703 ランタン山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Hunza-Kunji II 25118 7656 Batura III 7729 *3 バトゥーラ山群/西部カラコルム/カラコルム
Karakoram No.8 25110 7654 Chogolisa Northeast 7654 *3 マッシャーブルム山群/中部カラコルム/カラコルム
XLVI 25064 7640 Dhaulagiri IV 7661 ダウラギリ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Hunza-Kunji III 25050 7635 Shispare 7611 バトゥーラ山群/西部カラコルム/カラコルム
Kungur II 25046 7634 Kongur 7719 コングール山群/中国領パミール/パミール
Disteghil Sar 7885 ヒスパー山群/中部カラコルム/カラコルム
Nuptse 7864 クーンブ山群/ネパール・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Kunyang Chhish 7852 ヒスパー山群/中部カラコルム/カラコルム
Namjag Barwa 7782 ナムチャ・バルワ山群/アッサム・ヒマラヤ/ヒマラヤ山脈
Trivor 7720 ヒスパー山群/中部カラコルム/カラコルム
Chogolisa Southwest 7668 マッシャーブルム山群/中部カラコルム/カラコルム
Yukshin Gardan Sar 7641 ヒスパー山群/中部カラコルム/カラコルム
Classification of Height Name or symbol feet m Name m 地 域 (Area)*6
Height Height
Burrard (1907)*1 編者 (2008)*2

※表3 についての註
* *1 : 山名及び標高 (feet) については、Burrard (1907) 'Part I : The High Peaks of Asia' 中の Table I - IV から引用を行い、標高 (m) への換算は編者が実施
*
*2 : このWeb Siteで編者が独立峰とみなしたピークを掲載 (独立峰とも衛星峰ともとれるピーク(Quasi-Individual Peak)は、衛星峰のグループに含めた)
*
*3 : Burrard (1907) のリストにはあるが、編者のWeb Siteでは独立峰としていないピーク
*
*4 : 編者のWeb Siteでは 25,000 ft ( = 7620m) 未満としているピーク
*
*5 : Burrard (1907) のリストでは T42 の緯経度を (28°6' 26" 86°37' 18") と表記している。同じリストに表記のある T45 ( = Cho Oyu) (28°5' 32" 86°39' 51")や T57 ( = Gyachung Kang) (28°5' 52" 86°44' 41") の緯経度と比べると、T42 は T45 の北西に位置することになるが、現在の地図では T42 に相当する位置には 7500m を越えるピークは見当たらない。強いて挙げるなら、Palung Ri (7022m) だろうか?ちなみに、Burrardの改訂版(Burrard33)のリストにはT42は掲載されていない。
*
*6 : このWeb Siteで編者が採用した地域区分 (→目次参照
[*追記*]
 2023年9月の改訂時に7000m峰の独立峰・衛星峰を若干追加したが、編者のカウント数(表1, 表2)は変更していない。[2023. 11 追記]

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List of 7000m & 8000m Peaks in the Himalaya
Copyright by Y. YAMAUTI (2024)
(Appendix 2: How many mountains exist in the Himalaya?)

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