ヒマラヤ - 7000m以上の山々 - *

* Set up 2008/4/1
* Updated 2023/2/10

ヒマラヤ - 7000m以上の山々 -



*序 Preface


 「ヒマラヤには、どんな山があるのか?」

 この問いに対しては、ヒマラヤ*1に存在する山の数があまりに莫大*2であるため、設定した条件に対して解答を考える必要がある。第二次大戦後に日本からヒマラヤに遠征した多くの登山隊にアドバイスを与えた深田久弥氏 (1903-1971) は「ヒマラヤの高峰」(深田73(1)〜(3)*3)をのこしており、これは「名峰」という歴史的な条件からの深田氏の解答であると私は考えている。
 このWeb Siteは上記の問いに対して「標高」という地理的な条件から答えてみたものである。
 標高を尺度とする場合は、当然として基準となる値 (しきい値) を設ける必要があるので、このWeb Siteでは
  • a): 現在の地球上ではヒマラヤだけに地域が限定でき、
  • b): 対象となる山を1座1座識別して数えることができる、
という理由から、その基準を7000m以上*4とした。
 7000m峰の分類については、スイスの地理学者G. O. ディーレンフルト (1886-1975) が1950年代に刊行した「第三の極地」(ディーレンフルト56)の中で
  • (1): 既登
  • (2): 試登
  • (3): 地理学的には多少は知られているが、接近されていない
  • (4): いまだ知られぬ多数
の4区分を提唱していた(ディーレンフルト56, p20)。彼の提唱から50年以上が経過した現在では、彼のいう”いまだ知られぬ多数”の7000m峰があると考えられていた地域(青蔵高原崑崙山脈など)には未知の7000m峰がそれほど存在しないことが判明し、未踏の7000m峰についても1990年代末までに独立峰の大半が登られ、接近すらされていない7000m峰はほぼなくなった*5
 このWeb Siteは、1980年代以降に出版された邦文資料を中心にしてヒマラヤの各地域に存在する(あるいは存在するといわれた)7000m以上の山に関する情報(山名、標高、概念図、写真等)を山群別に集成したものである。

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*註1: このWeb Siteで用いる「ヒマラヤ」の範囲についてはこちらを参照のこと。
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*註2: ヒマラヤに存在する高峰の数については、附録2を参照のこと。
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*註3: このWeb Siteにおける文献の表記方法については、凡例を参照のこと。
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*註4: 英米ではメートルよりもフィートが広く用いられていたため、高さの基準として "24,000 ft ( = 7315m ) 以上" を採用した資料もある (Burrard07, Burrard33, 小暮75)。また、山の標高については、現在ではメートル表示が多いが、中にはフィートによる概算値をそのままメートルに換算したものもある。特に、7010m ( = 23,000 ft)、7163m ( = 23,500 ft)、7620m ( = 25,000 ft)、7772m ( = 25,500 ft) の標高の山は概算値の可能性が高いため注意した方がよい。
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*註5: 7000m以上の山の初登頂リストについては、附録3を参照のこと。

List of 7000m & 8000m Peaks in the Himalaya
Copyright by Y. YAMAUTI (2024)
(Preface)

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