新潮文庫
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*** コメント (2025)*** |
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新潮文庫の100冊 (2025年) |
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○配列
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★新規採用作家 ●復活した作家
▼交代した作家(#は10年以上継続して採用されてきた作家) |
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○コメント Web上で事前にアナウンスされていたとおり、2025年7月1日に公開された今年(2025年)の「新潮文庫100冊」のWebサイトをみると、今年の「100冊」を紹介するページの他に、フェア小冊子のダウンロード、「新潮文庫Tik tok」動画、「QUNTA PARK」(書店員向けサイト)が開設されています。 今年(2025年)も近所の書店で手に入れた「100冊」のパンフレット表紙には虹の上に座って本を読むキュンタが描かれています。キュンタの横には今年のキャッチフレーズ「こころめくるめく夏がきたっ。」が書いてあります。パンフレットに書かれたこのキャッチフレーズを注意してみると、現在(2025年)価格の高騰で社会的な話題にもなっている「こめ」という言葉が(偶然なのか狙ってなのかはわかりませんが・・・)縦書きでみえます(私は「多少は狙っているのでは?」と想像しています・・・というのは、昨年(2024年)から掲載されているパンフレット巻頭の言葉の各行最初の1文字を下から順に並べていくと、「あい[愛]と恋、そこかこい[そこ、かっこいー]」となります。偶然にしては出来過ぎではないでしょうか?)。 昨年までのパンフレットにはキュンタとともに登場していた本屋のおじいさんの姿は、今年のパンフレットにはどこにもありません。引退(書店は閉店?)したのでしょうか?(今年(2025年)の100冊のWeb pageの「QUNTA PARK」(書店員向けサイト)にはキュンタの過去のStoryが掲載されていて、そこにはおじいさんがいます・・・) 今年(2025年)の「100冊」は、昨年(2024年)と比べると、各ジャンルの配列が多少変わっています(昨年(2024年)は「愛する本」、「シビレル本」、「考える本」、「ヤバイ本」、「泣ける本」の順でしたが、今年(2025年)のジャンル配列と冊数は下記のとおりです)。 シビレル本 (19冊) (2024年は20冊) 愛する本 (19冊) (2024年は19冊) 考える本 (19冊) (2024年は19冊) 泣ける本 (22冊) (2024年は18冊) ヤバイ本 (19冊) (2024年は20冊) 今年は「泣ける本」のジャンルの冊数を増やし、他のジャンルは同数に揃えているのがわかります。 今年(2025年)の「100冊」は、昨年(2024年)同様、各ジャンルの冒頭に「新刊紹介」、「映像化(アニメ、ドラマ、映画)」などのコーナーを設けて、今年のおすすめ本のポイントを解説しています。 また、「読書感想文におすすめの本」等のコーナーもあり、全体的な誌面構成は昨年と大きな違いはありません。 今年(2025年)のプレゼントは、昨年(2024年)同様「ステンドグラスしおり」(全6種。昨年とは別デザイン。書店で1冊買うとその場でもらえる)です。 今年(2025年)のプレミアムカバーは、例年どおりの8種類(昨年とは別デザイン)で、昨年(2024年)のようなコラボ企画などによる限定カバーの追加はないようです。 今年(2025年)の「100冊」については(私のカウント方法では)94人の作家の作品(98冊)が採用されています(私のカウント方法では村上春樹とドストエフスキーの作品(上下分冊)を1冊とみなしているので、これらの分冊を別々にカウントすればちょうど100冊になります・・・)。 今年(2025年)の「100冊」に採用された作家の内訳をみてゆくと、新規採用作家(6人)、復活した作家(12人)、交代した作家(16人)となります。昨年(2024年)はそれぞれ5人、13人、18人だったので、昨年とほぼ同程度といえそうです。 今年(2025年)新規採用された現代日本の4人の作家(小山田浩子、千早茜、原田ひ香、宮島未奈)はいずれも女性でした。また、今年(2025年)交代した作家には10年以上継続して採用されてきた作家はいませんでした。 日本人作家の作品と海外作家の作品については、私のカウント方法では今年(2025年)はそれぞれ82冊、16冊となり、採用作品全体に占める海外作家の作品の割合は16%となりました(ちなみに、海外作家作品の割合の推移はこちらの表にまとめてあります)。 最後に、今年(2025年)の「100冊」のラインナップから気がついたことを列挙しておきます。
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(文中敬称略) (2025.7.7) |