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新潮文庫ベスト100
新潮文庫の100冊
*** コメント (2006)***



新潮文庫の100冊
(2006年)
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○配列
  • 名作(ランダム)
  • 現代文学(ランダム)
  • 海外文学(ランダム)
  • エッセイ・ノンフィクション(ランダム)

★新規採用作家

●復活した作家

▼交代した作家#は10年以上継続して採用されてきた作家)

○コメント

今年の100冊のパンフレットも、例年通りYondaくんのキャラクター(今年のYondaくんはソファでくつろぐばかりで若干引きこもり気味?)と黄色と黒の2色デザインです。昨年のパンフレットにあった「新潮文庫の100人」のようなおまけ企画は、今年のパンフレットにはみられないかわりに新潮社のHPが非常に充実していて、過去の100冊に関するさまざまな情報がわかるようになっています(個人的には100冊の歴史だけはキャンペーンが終わっても残してほしいと思います)。新潮社のHPからの情報で、今までわからなかったキャンペーン初期のパンフレット表紙についての疑問は解決しましたが、1980年代から90年代半ばまでのパンフレットには表紙がキャンペーンキャラクターのものとイラストのものがまだありそうだという疑問が新たに生まれてきました。

今年の100冊では、昨年の基本方針「1作家=1冊」をとりやめています。そのかわりか、複数作品を採用している作家(夏目漱石芥川龍之介太宰治江國香織重松清吉本ばなな伊坂幸太郎)でも1人2冊までとし、複数採用しないかわりに1年毎に採用作品を交互に変えるローテーション(?)を組んだ作家(小野不由美川端康成北村薫松本清張シェイクスピア)もあったりして、採用作品を100冊近辺に抑えようという"シーリング"
(財務省が策定する概算要求基準)のようなものが設定されているような想像もできます。

今年の採用作品の大きな特徴としては(復活した作家のリストに顕著にあらわれていますが・・・)、"品格"ある作家・作品が積極的に採用されている点があります(ゲーテトルストイは「格言集」、「人生論」がそれぞれ初採用)。 そのせいか、今年のセレクションを全体的にみるとオーソドックスではあっても、「名作」と「現代文学」の間のギャップが例年よりも大きくなっている気がします(ここまで書いてみると、パンフレットのYondaくんはひょっとしたら、くつろいでいるのではなく、"脳を鍛える"ために難しい本に取り組んでいる姿(眼が笑っていない?)なのかとも思えてきました)

(文中敬称略)(2006.7.1)
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※追記(2006.7.13)
7月はじめに今年のHPを更新してから書店に行ってみると、上のパンフレットとはデザインと色(赤みのないレモン色)の違う下の写真のようなパンフレットをみつけました。早速、両方を比べてみると、Yonda君のデザイン(このパンフレットのYonda君はジェットコースターに乗りながら本を読んでいます。ジェットコースターに乗りながらでも本が読めるくらいなので、ゆっくりとしたスピードで動いているのでしょうか?)以外にもいろいろなところに違いがありました(異同の詳細はこちらに)。同じ年のパンフレットでも表紙デザインに違いがあるというのは知っていましたが、本文の構成にも違いがあることには気がつきませんでした(ちなみに、キャンペーン・キャラクターがタレントからYonda君に交代して以後、異版を確認したのは私の知る限りこれが初めてです)。両版の比較から、ジェットコースターに乗ったYonda君の方は、早い時期(6月上旬?)に一部地域向け(学校関係?)に発行されたものだと推測されます。


2006年早期版(仮称) 表紙

新聞広告・パンフレット表紙の変遷
キャッチフレーズ・キャラクターの変遷
キャンペーン・プレゼント等の変遷
採用作品の変遷
コメント 参考資料・註
旧稿(1998), 1999, 2000-2001, 2002-2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010
2011, 2012, 2013, 2014, 2015, 20162017, 2018, 2019, 2020, 2021, 2022, 2023, 2024
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