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新潮文庫ベスト100
新潮文庫の100冊
*** コメント (2009)***


新潮文庫の100冊
(2009年)
   

○配列
  • 名作(ランダム)
  • 現代文学(ランダム)
  • 海外文学(ランダム)
  • エッセイ・ノンフィクション(ランダム)

★新規採用作家

●復活した作家

▼交代した作家#は10年以上継続して採用されてきた作家


○コメント
 今年の100冊のパンフレットも、例年どおりYondaくんのキャラクターですが、いつになくカラフルな本に囲まれています。おそらく、これらの本は、昨年から始まり今年は10冊に増やされた限定スペシャルカバーなのでしょう。
 基本的には今年の選定も近年の方針を踏襲したオーソドックスなもののようですが、少し不思議に感じた点があります。
 それは、昨年まで「100冊」に採用されていて、最近もメディアの話題になった作家や作品が、なぜか(?)はずされているような気がすることです。私が不思議に感じた具体例に下に挙げておきます。
  • 2004年から採用されてきたシュリンク「朗読者」は、映画化された作品がアカデミー賞などでも話題となり、日本公開のタイミングともぴったりなのになぜはずしたのか?
  • 例年はたいてい2冊が採用され、今年は生誕百年で話題の太宰治をなぜ1冊に減らしたのか?(パンフには太宰治を推薦する爆笑問題・太田光のショートコメントはあるが・・・)
  • 1999年以来採用が続き、今年は生誕百年のタイミングの松本清張をなぜはずしたのか?
  • 森光子主演の舞台が2000回達成で話題となった林芙美子「放浪記」をなぜはずしたのか?
 これは、今年の選者の単なる好みを反映したのか、それとも、「他社や他のメディアでとりあげられたものは、このキャンペーンでとりあげる必要はない」といった"深謀遠慮"なのでしょうか?


*付記


 「きみに読んでほしい50冊 2009」の青いパンフレット(写真左)が今年も書店に置かれているのをみつけました。
 表紙のデザインや選定された50冊のラインナップは、昨年と変わりがありませんでした。
 変更されたのは、昨年まで巻頭にあったショートコラムが、「アナタにぴったりの本は?」という50冊のなかから自分にあった本を選ぶフローチャートのコーナーになった点です(これにあわせてそれぞれの本の解説部分には、フローチャートの解答となるグループ番号がつけられています)。
(文中敬称略)
(2009.6.29)

新聞広告・パンフレット表紙の変遷
キャッチフレーズ・キャラクターの変遷
キャンペーン・プレゼント等の変遷
採用作品の変遷
コメント 参考資料・註
旧稿(1998), 1999, 2000-2001, 2002-2004, 2005, 2006, 2007, 2008, 2009, 2010
2011, 2012, 2013, 2014, 2015, 20162017, 2018, 2019, 2020, 2021, 2022, 2023, 2024
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