ヒマラヤ - 7000m以上の山々 - *
* Set up | 2008/4/1 |
* Updated | 2025/3/1 |
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ヒマラヤ - 7000m以上の山々 - |
パンジャブ・ヒマラヤ (Punjab Himalaya)
パンジャブ・ヒマラヤはヒマラヤ山脈の最西部を構成し、その範囲は南東部のサトレジ川(ガルワール・ヒマラヤとの境界となる)から北西部のインダス川大屈曲部にわたる山域である。「パンジャブ・ヒマラヤ」という名称は、厳密にいうとヒマラヤ山脈主脈に平行する何本かの山脈 (北から順に、(A): ザスカール山脈、(B): ヒマラヤ山脈、(C): ピール・パン・ジャール山脈、(D): ダウラ・ダール山脈が並ぶ。なお、ザスカール山脈の北のラダク山脈はパンジャブ・ヒマラヤには含まれない) を含めた総称である(下図参照)。 この山域で7000m以上の山が存在するのは以下の山群である*1。 # 印は、かつては7000m以上の山が存在するといわれた山群である。 |
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上記の4山群については各山群が離れていて、入山事情がそれぞれで大きく異なっている。 スピティ=キンナウル山群及びラホール山群は、現在ではインドのヒマチャル・プラデシュ州に属している。スピティ=キンナウル山群は、ヒマラヤ登山史の最初期(1860)に無名の現地測員によるシルラ登頂という"伝説的"な記録はあるが中国との国境に近いため、インド隊以外の入山が1960年代以降ほぼ不可能な状況が続いていた*2。ラホール山群はアプローチが容易であるため、早くから登山隊が入山している。第二次大戦後には、山群の一部がインドが設定したインナー・ラインによって入山できない時期もあったが、それを除けば1960年代以降も外国登山隊の入山が可能となっている。 ヌン・クン山群は、現在ではインドのジャム・アンド・カシミール州に属している(*2025.3追記)。この山群には19世紀末から登山隊が入山していたが、1953年から1970年代はじめにかけてはインドがカシミールの山から登山隊を締め出したため、入山は不可能だった(吉沢77, p272)。その後は外国登山隊にも解禁されている。 ナンガ・パルバット山群は、現在パキスタンに属している。ナンガ・パルバットは、ベースキャンプまでのアプローチが容易な8000m峰であるため、19世紀末のヒマラヤ登山の初期から現在までこの山をめざす多くの登山隊の入山が続いている*3。 |
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*2025.3追記 ジャム・アンド・カシミール州は2019年10月31日付で廃止され、ラダック連邦直轄領とジャム・カシミール連邦直轄領に分割された。 (2025.3 Wikipedia参照 URL: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%A0%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%9F%E3%83%BC%E3%83%AB%E5%B7%9E ) ヌン・クン山群は上記2つの連邦直轄領の境界上に位置する。 |
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Mountains of Punjab Himalaya | |||
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* | A | : Zaskar Range | |
[1] Spiti-Kinnaur Group | |||
LP: Leo Pargial (6791m) | |||
SL: Shilla (6132m) | |||
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B | : Great Himalaya | ||
[2] Lahoul Group | |||
PR: Parvati (6633m) | |||
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MT: | Menthosa (6443m) | ||
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[3] Nun-Kun Group | |||
NU: Nun (7135m) | |||
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HM: | Haramukh (5142m) | ||
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[4] Nanga Parbat Group | |||
NP: Nanga Parbat (8126m) | |||
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C | : Pir Panjal Range | ||
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D | : Dhaola Dhar Range | ||
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○概念図 (Maps)
・喜馬拉雅山冰川資源図99m・・・シルラやパルバティは7000m級の表示であるが、インド・パキスタンに渡って分布するパンジャブ・ヒマラヤの氷河や水系が一望できて有用
・USSR-1/100-I-43-88m
・五百沢76, p176-177
・吉沢77, p185
・Editions Olizane89m・・・人工衛星の写真をもとに作成されたザンスカール山脈及びヒマラヤ山脈(インド側)の地図
・TPC-1/50-G-7D-95m, H-9A-88m
・terraQuest2010m・・・シッキム・ヒマラヤ、ガルワール・ヒマラヤ、パンジャブ・ヒマラヤの各山域をわかりやすく表現したトレッキングマップ
○参考文献 (References)
・薬師・雁部96, p357
・阿部95・・・パンジャブ・ヒマラヤ(インド側)を細分し、各山域毎の文献リストを作成した労作。パンジャブ・ヒマラヤの山がどの山域にあるか把握しやすい
・Kapadia & Saunders2001, p15-17
・吉沢77
・川喜田77, p194-195
・カパディア98
・日本ヒマラヤ協会95・・・パンジャブ・ヒマラヤ(インド側)の入山事情を紹介
・Mehta & Kapadia 98
・Mehta & Kapadia 90
・Neate89, p96-101
・東京都山岳連盟海外委員会88, p131-136
・メイスン75, p28-34
・山岳年鑑90, p192
・山岳年鑑94, p95
・日本山岳会東海支部2015
・日本山岳会東海支部2021
・Tokai Section of The JAC 2022
*1: | このWeb Siteでのパンジャブ・ヒマラヤの山群区分と名称については、薬師・雁部96の記述を採用している。 |
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*2: | 1993年秋からスピティ地区への外国人の入域が大幅に緩和された(山岳年鑑94, p94-95、日本ヒマラヤ協会95, p85)。 |
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*3: | 印パ紛争の影響で1965〜67年にかけてはナンガ・パルバットへの登山隊の入山が禁止された(岩と雪159号(93-8), p70)。 |
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| **********|----->> パンジャブ・ヒマラヤ Punjab Himalaya *** |
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|*****|----->>> # スピティ=キンナウル山群 # Spiti-Kinnaur Group
*****|----->>> # ラホール山群 # Lahoul Group
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*****|----->>> ヌン=クン山群 Nun-Kun Group
*****|----->>> ナンガ・パルバット山群 Nanga Parbat Group
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